茶色い人's ダイヤリーア

薬学生の現実逃避日記です。

サウジアラビア幼稚園

 

遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。Twitterの140字の制限にも飽きて参りましたので、この度ブログを始めてみました、札駅の茶色い人です。

 

「新年の挨拶はSNSでする時代だ」という口実で年賀状をここ何年も書いておりませんが、今年に至ってはSNSですらほとんど書いておりません。私が2016年上半期を南半球で過ごしていたことを考慮すれば、皆さんの方も「去年はお世話になりました」とはなかなか言い難いであろうと思います。私とて誰にお世話したか、と問われてもパッと出て来ない、というのが正直なところですが、強いて言うなら、英語力0の状態でニュージーランドへやってきたサウジアラビア人のルームメイト、エイブラハム君でしょうか。

 

ニュージーランドには、実に多くのサウジアラビア人が滞在しています。彼らの多くは明確な目的もなく、ホリデーとしてやってきます。オイルマネーが有り余っているのでしょう、私の通っていた語学学校でも下層に行けば行くほど、サウジアラビア人の占める割合が増えていきます。英語ではない何らかの言語を喋りながら、楽しそうに英語の授業を受けているのです。彼らはたとえ言語が食い違っていようとも、自分が好き勝手すれば楽しいのだ、という大切なことを教えてくれます。我々はこの大切な心を、きっと幼稚園のあたりで忘れてしまったのでしょう。語学学校の最下層の事を私は密かにサウジアラビア幼稚園と呼んでいましたが、ルームメイトの彼、エイブラハム君もそこに属していました。

 

ホームステイ先に帰宅すると、彼はいつも楽しそうに幼稚園での出来事を私に話してくれました。話してくれていた、と思います。顔面を私の方へ向け、声帯を震わし、口から何か音を発していたので、おそらく経験的に考える限りでは、私に話していたのでしょう。自分より2つ歳上の、可愛いとは到底言い難い幼稚園児の話を懸命に聴き、時には英単語を教えてあげる私の姿を両親に見せてあげられなかったのは大変残念ではありますが、私が将来優秀な教育パパになることは間違いないだろう、と確信しました。その証拠に、熱心な教育は実り、彼も2ヶ月経った頃には「 I'm fine!! 」と元気よく言えるようになっていました。しかもこちらが 「 How are you? 」 と尋ねる前に、です。

 

私の驚くべき語学習得スピードにより、クラスのレベル、それに伴いクラスメイトも紛しく移り変わり、半年間を同じく過ごした仲間はほぼ皆無でした。ということもあり、英語がペラペラになる一方、NZで築いた人間関係はどれも薄くペラッペラで、帰国した瞬間、誰からも連絡が来なくなりました。(笑いどころがわかりやすいよう、アンダーラインを施してあります。)

 

思い出話はさておき、帰国してから度々聞かれるのが「留学を経験したことで1番変わったのは?」ということです。この問いに答えるならば、1番変わったこと、それは自分自身よりも寧ろ、周囲からの扱いかもしれません。ほとんど面識のない人からご飯や飲みに誘われること、4回。そのうち1人はホモだったので断りましたが、留学そのものに対して興味を持っている人は多いのだな、ということを実感しました。

 

ただ、せっかく興味を持っていただいても、残念ながら口下手な私は伝えたいことの半分も伝えられません。そして皆さんの中にも、今更留学のことを聞くのは気がひける、と思っていらっしゃる方もいることでしょう。ですので今回、このようなものを用意しました。

 

【今更聞けない!留学Q&Aのコーナー】

 

Q. なぜ留学しようと思ったのですか?

 

A. そこに国があったから。

 

Q. どうしてニュージーランド?

 

A. ダーツの矢が刺さったから。

 

Q. 英語はもともとどれくらいできたの?

 

A. 読み書きは得意でしたが、英会話というものを志したことがなく、中学の頃は外国人のアシスタントティーチャーが嫌いで、英語が喋りたいならアメリカに帰ればいいのに、と思っていました。語学学校での最初の面接ではYes No以外ほぼ喋れず、めでたく幼稚園からスタート、というわけです。

 

Q. ニュージーランド料理ってどう?

 

A. ニュージーランド料理に触れる機会は残念ながらありませんでした。ホームステイ先の夕食はパスタ、ピザ、ステーキなど基本的に洋食が多かったです。ちなみに私の住んでいたAucklandには、寿司屋とラーメン屋が、札幌でいうコンビニの数くらいあります。その他の日本食レストランも多く、お陰で日本食シックどころか、飽きるほど食べる羽目に。

 

Q. 語学学校って何やってるの?

 

A. 私の通っていた学校では英語で政治、芸術、科学、スポーツ、様々な分野の授業を受けました。ですが、さすがは海外、堅苦しい授業をやることは殆どありません。幼稚園並みに馬鹿げたゲームをやることもあれば、「今日は〇〇くんの誕生日パーティーをしましょう!」と言ってカフェに繰り出すこともあり、これがほんとのゆとり教育かな、と思いました。

 

Q. 放課後はなにを?

 

A. 週に2日はClubに行き、ハイネケンが安いのでそればかり飲んでました。お酒によるコミニュケーションは英語力の向上には不可欠です」と言わんばかりに、なんと語学学校の生徒向けのディスカウントが。狂っています。また、テニスコートやスカッシュコート、意外なところでは屋外の卓球台も充実しており、ラケットスポーツ好きには堪りません。目が合ったおっさんに突然卓球の勝負を挑まれる、なんてこともありました。

 

Q. 留学して人生観が?

 

A. 変わってないと思います。ところで、人生観ってなんでしょうか。21ちゃいの僕にはむずかちくてわかりまてん。

 

Q. つまらない講義に身を投じてくそ真面目に勉強をしている人間は馬鹿げているし、時間を無駄にして?

 

A. いないと思います。少なくとも大学ではそういう人間が重宝されますし、そもそも何を面白い、つまらないと思うかはその人次第ですから、他人がどうこう言える問題ではないのではないでしょうか。今すごく良い事を言いました。

 

Q. 学生のうちに世界を経験して視野を広げておかないのはもったい?

 

A. ないとは一概には言えませんし、海外に居るということは同時にその期間、日本に居られないということも意味します。視野を広げるというよりは、視野を一時的に別の場所に移す、という方が正確かもしれません。人間という生き物は、目の前にある物しか見えません。様々なイベントがタイムライン上で流れてくるのを、指を咥えて眺めることになるでしょう。離れていても友情は変わらないよ、と言っていたあの友達とはひと月もすれば疎遠になり、離れていても愛情は変わらないよ、と言っていたあの子もそのうちチンパンジーに寝取られるでしょう。どちらをもったいないと思うかは、あなた次第です。

 

Q. 要するに?

 

A. 他人の話なんて当てになりません。特に私のような、捻くれ者の話を参考にするのはやめましょう。ただ、行ったらなんだかんだ楽しいのは間違いないはず。留学の恥はかき捨て、とはよく言ったものです。日本人の評判を落とさない程度に、楽しみましょう。

 


以上です。この手の話をいつまでも語っていると、いつまで語ってるんだこの海外かぶれが、と思われてしまいそうなので、この辺にしておきます。気になる点があればコメントや、個人的に聞いてくれればと思います。

 

 

次回は2016年の下半期、つまり帰国後から今に至るまでの話を、するかもしれないし、しないかもしれません。よくよく考えたら、下半期はブログに書くようなネタが、ないかもしれないし、ないかもしれません。モチベーション(皆さんからの反響)次第では、これが最初で最後の投稿になるかもしれませんが、次回がもしあればまたお会いしましょう。

 

ありがとうございました。

 

(初回から人種差別的な内容が多く、不快に思われたであろうサウジアラビア人及びサウジアラビア人関係者、及び石油関連従事者に深くお詫び申し上げます。)

 

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